矢絣(やがすり)とは、矢羽根を並べた、二列ごと交互になる模様です。卒業式で矢絣の着物と袴で見られる模様ですので、着物や正月などの和をイメージするときに使える絞りです。
難しそうに感じるかもしれませんが、ストライプ絞りに筋をつけるだけですので、さほど難しくはありません。
用意するもの、アイシングの固さ、矢絣模様の絞り方とコツを説明します。
用意するもの
- ロイヤルアイシング
- アイシングカラー
- けがき棒/つまようじ
そのほかの基本的な道具はこちらをご覧ください
アイシングの固さ
2色のアイシングを使いますので、コルネ2つ分の量をつかいます。
ボウルにロイヤルアイシングを入れ、ベース用のアイシングと同じ固さに調節します。
アイシングを上から落とし、アイシングの筋が5秒以内消えるくらいがちょうど良い固さです。
固さが決まったら、半分の量のアイシングを別のボウルに入れ、それぞれに好みの色を付けます。
コルネにそれぞれのロイヤルアイシングを詰めます。これで2つのアイシングの濃度が同じになります。
コルネの先を切ります。
コルネの先を太く切ると大きな太いストライプが絞れ、小さく切ると細いストライプができます。好みの大きさでかまいません。
矢絣(やがすり)模様の絞り方
クッキーにベース用のゆるめのアイシングを塗ります。
ベースが乾かないうちに、別の色のアイシングで線を絞っていきます。クッキーの中央から絞っていくと、全体のバランスがとれやすくなります。
真ん中に絞ったラインの上下に1本ずつ絞ります。さらに、その外側にラインを引きます。
ラインがきれいに絞れてなくても大丈夫です。のちほど消えます。
クッキーの大きさと、ラインの間隔によって絞る本数がことなります。あらかじめどのくらいの幅で、何本ラインを絞れるかをイメージするとよいでしょう。
クッキーの真ん中を上から下にむけて、けがき棒をつかって筋を付けます。けがき棒はアイシングに少し当たる程度でかまいません。最後はすっと力を抜いて引きます。
下記の通りに筋を入れていきます。
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- 中央部分に上から下に筋を付けます。
- その中央に引いたラインの左右を下から上に向けて、筋をつけます。
- そのラインの左右を上から下に向けて、筋を付けます。
- まだクッキーの幅がある場合は、これを繰り返します。
矢絣模様を絞るコツ
- ベースとラインのアイシングの固さを同じにする
- ベースが乾かないうちにラインを絞る
- 中央のラインから絞り始める
- けがき棒の先は軽く表面に当てる程度
- ラインはキレイに絞れなくても大丈夫
アイシングの固さが異なると2色のアイシングの色がにじんだり、色が流れたりしてしまう原因となります。また、表面のアイシングが乾いてしまうと、ストライプ部分が盛り上がってしまいます。
中央のラインから絞りはじめると、線の太さや幅を同じにできます。
クッキーの大きさと、ラインの間隔によって絞る本数がことなります。あらかじめどのくらいの幅で、何本ラインを絞れるかをイメージするとよいでしょう。
けがき棒の先を軽く付けるて、それを上下に動かさずにまっすぐと引くことがコツです。けがき棒を深く突っ込まないようにしましょう。
矢絣模様はストライプをきれいに絞ることはさほど重要ではありません。