ロイヤルアイシングはラインを絞るための固め、ベースを塗るための柔らかいものの2種類があります。
固さの調整もアイシングクッキーをきれいに作るためには大切な部分です。
ラインを絞る固めのアイシング、ベースを塗る用の柔らかめのアイシングの固さの調整の仕方、練り方を解説します。また、失敗例もありますので参考にしてください。
必要な道具・材料
パレットナイフ
刃先15cmくらいのもの
タッパー・ボウル
底と側面にでこぼこのないもの
スプーン
ロイヤルアイシング
適量
水
適量
タッパーやボウルは小さめ(直径5cm程度)のものを使うと練りやすいです。
ロイヤルアイシングの練り方
ロイヤルアイシングを分量通りに作ったクリームはツヤがなく、なめらかな生地にはなっていません。
使う前にアイシングを練ることで、なめらかでつやのあるクリームができ、絞りやすくなります。
タッパーにロイヤルアイシングを入れます。ロイヤルアイシングはパレットナイフで2杯くらいが練りやすい量です。アイシングの量が多いと練るのに力が要りますので、練りにくくなります。少量ずつ練るのがおすすめです。
アイシングの底からパレットナイフを滑らせ、パレットナイフを持ち上げます。
アイシングの上から押し付けます。
アイシングに空気が含まれないように、パレットナイフの刃でおさえるように練ります。けしてぐるぐるとかき混ぜてはいけません。
アイシングに空気が入ってしまうと、きれいなラインが絞れなかったり、ベースに気泡が入ってしまうことがあります。注意しましょう。
パレットナイフでアイシングが練りにくい(固い)と感じたら、水を加えます。水は一滴ずつ加えていきます。
パレットナイフで練ってみて、少しアイシングにコシがあるけれど、練りやすい(固くない)状態をめざしましょう。
水を一滴加えたら、パレットナイフで練ります。水を多めに加えてしまうと、アイシングがゆるすぎになってしまいます。
ゆるすぎるアイシングに粉糖を加えると固くはなりますが、アイシングがなめらかでなくなり絞りにくくなります。なるべくなら粉糖を加えずに調整しましょう。
下記写真のようにロイヤルアイシングにつやが出てきて、ふんわりとしてきたら完成です。
ラインを絞る固めのアイシングの状態
つぎに、ラインや縁を絞る固めのアイシングをつくります。
上記で説明したロイヤルアイシングの練り方が完成した状態が、ライン絞りに適したクリームの固さになっています。
パレットナイフでアイシングをすくってもすぐに垂れず、しばらくすると重さにより落ちる状態がちょうどいい固さです。
ベースを塗る柔らかなアイシングの状態
つぎに、ベースを塗る場合のゆるめのアイシングを作ります。
練ったロイヤルアイシングにさらに水を加えていきます。水を1〜2滴加えます。練りながら調整していきます。
泡立てずにパレットナイフを押し付けるようにし練っていきます。
水分が多くなりアイシングが軽くなりますので、かき混ぜたくなるかもしれませんが、ここでも練ることが大切です。かき混ぜてしまうとベースに気泡が入ってしまいます。注意しましょう。
さらに、水を一滴ずつ加えアイシングを練ります。アイシングがやわらかくなり、混ぜやすくなります。
どのくらいの量の水を加えるのかは、最初のアイシングの状態や好みの固さなどで変わってきます。最初の頃はタイミングが分かりにくいかもしれませんが、何度か調節をおこなうことで固さが分かるようになります。
±1〜2滴くらいは固さに大きな違いは出てきませんので、安心してください。
パレットナイフでアイシングをすくい、上から落とします。落としたアイシングの筋がが5秒以内に消えれば完成です。
5秒以上たってもアイシングがなじまなければ、ベース用としてはまだ固めです。水を加えて調整しましょう。
アイシングにつやが出てなめらかな質感になっています。
柔らかなアイシングの失敗例
最初の頃はベース用の柔らかなアイシングの固さが分かりにくいかもしれません。
よくある失敗のひとつは、水を加えすぎてしまうことです。
水を加えすぎたアイシングは下記の写真のように、リキッド状になっていると失敗です。パレットナイフですくったアイシングを上から落とすと、すぐに筋がみえなくなっています。
この状態でベースを塗ってしまうと、クッキーから流れ落ちてしまったり、固まらないことがあります。
慣れないうちは水を1滴ずつ加え練ながら調整すると、失敗が少なくなります。
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