アイシングクッキーの絞り方の基本を説明します。絞り方は基本中の基本なのでしっかりとマスターしましょう。
クッキーの縁をアイシングで絞り、その中にベースのアイシングを塗るという方法です。アイシングクッキーの絞り方はいくつかの方法がありますが、今回紹介する絞り方だとアイシングクッキーがきれいに仕上がりますので、おすすめです。
アイシングクッキーの縁を絞る
まず、クッキー生地の縁にラインを絞ります。
縁を絞り、その中にアイシングを塗りベースを作ります。この方法だと中のアイシングがクッキーからこぼれることはありませんし、ぷっくりとした立体的なベースができます。
縁を絞る場合、直線と曲線を絞ることがあります。それぞれの絞り方を説明します。
アイシングの直線の絞り方
まず、コルネに固めのロイヤルアイシングを準備します。
コルネにアイシングを詰め、コルネの先から1ミリ程度のところを切り落とします。
クッキーの端から1〜2mmの内側に絞るときれいに見えます。
コルネを持ち、クッキー生地にアイシングを付けます。
そのままコルネに力を加え、アイシングを出しコルネを上に持ち上げます。
そのままコルネに力を入れたままコルネを高く持ち上げ、終点に向かって絞ります。
コルネを動かし、コルネを終点に向けおろしていきます。
コルネを持ち上げるとまっすぐとしたラインが引けるようになります。
できあがりです。
ゆるやかな曲線の絞り方
次に、ロイヤルアイシングをつかった曲線・カーブの絞り方を解説します。丸型のような曲線、ハートといったカーブ、小さい曲線を絞るときに用います。
クッキーの上の始点にアイシングをつけ、コルネに力を加えアイシングを出します。
コルネを持ち上げたまま、コルネを移動させます。
絞る力を抜きながら、コルネを終点に向けおろしていきます。
同様に、クッキーの端から1〜2mmの内側に絞るときれいに見えます。
コルネの先を浮かさずに、クッキー生地につけながらラインを引くと、きれいな曲線になりません。必ずコルネを浮かしてアイシングを絞りましょう。
曲線の絞り方はコルネを浮かして絞るため、慣れるまではきれいに絞れないこともあります。何度も練習することで、感覚がつかめるようになります。
細かい曲線の絞り方
次は、細かい曲線の絞り方を説明します。細かい縁や顔の表情を描いたり、レースや文字を書く際の基本ともなります。
大きめの曲線を絞る場合はコルネを浮かして絞りますが、細かい曲線の場合はコルネは浮かさずに絞ります。
始点にアイシングを付け、コルネを浮かさずに線を描くように絞ります。
細かいラインを絞る場合は、コルネを浮かさないほうがきれいに絞れます。
コルネを完全にクッキー生地に付けてしまうと絞りにくいので、数ミリ上くらいの持ち上げます。
アイシングクッキーのベースを塗る
縁の絞りができたら、つぎはアイシングクッキーのベースを塗ります。縁の絞りが乾くのを待たずに塗りはじめてかまいません。
ベースを塗るのは簡単そうに見えますが、気泡が入らずきれいに塗るのは少し注意が要ります。ベースがきれいに塗れるとアイシングクッキーも美しく見えますので、ぜひこちらの方法をおすすめします。
コルネにゆるめのアイシングを入れて準備をします。コルネの先を2〜4mmに切り落とします。
上記の通りクッキーの縁を絞り、枠をとります。
縁の内側を塗っていきます。外皮から内側へ塗っていくと、塗りやすいです。
アイシングがぷっくりと盛り上がるくらいの量を絞ります。縁があるため、入れすぎなければこぼれることはありません。
全体的にアイシングが行き渡ったら、けがき棒やつまようじを使い、アイシングをまんべんなく行き渡らせます。
表面が盛り上がっているくらいに少し多めに塗ると、乾いたときにぷっくりとした表面になり、できあがりが美しいアイシングクッキーになります。
ベースを塗ったら、半日以上(8〜12時間)乾燥させてください。表面が乾いたようにみえても内側が乾いていないこともあります。
表面に模様などを描く場合は、表面が少し乾いてからでもかまいません。1〜2時間程度乾燥させます。でも、内部が乾いてないため扱いには気をつけてください。
完全にアイシングクッキーが乾いたら完成です。
これでアイシングクッキーの基本のレッスンはおわりです。基本のレッスンを完璧にマスターすると、アイシングでイラストやキャラクターといった応用も作れるようになります。まずは、基本のところを何度も見直して、練習をおこなってください。
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